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YouTubeのCEOらが来日、違法動画対策を約束 技術面でGoogleが協力
YouTubeのハーリーCEOらが来日し、JASRACらと会談。日本語注意文の掲載を約束したほか、Googleの協力を得て技術的に根本的な対策を行うことも検討するという。
YouTubeに違法にアップロードされた動画をめぐり、日本の著作権者団体がYouTubeに対し違法動画への対策を強く求めている問題で、YouTube幹部が来日し、権利者団体らと2月6日に対応を協議した。
来日したのは、YouTubeのチャド・ハーリー最高経営責任者(CEO)とスティーブ・チェン最高技術責任者(CTO)、Googleのデイビット・ユン副社長(コンテンツ提携担当)。
協議自体は非公開だったが、協議後に権利者団体側が内容を明らかにした。
それによると、日本音楽著作権協会(JASRAC)やテレビ局など23団体・事業者の代表はYouTubeに対し、改めて著作権侵害行為を未然に防止するための具体策実施を要請した。
これに対しYouTubeは、ユーザーがアップロードする際の画面の「違法なコンテンツをアップロードしないよう」日本語で表記することについて、早急に対応することを約束したという。
またGoogleの協力も得て、技術的に著作権問題を根本的に解決するための努力を行うことも表明したという。今後、YouTubeと権利者側は継続的に協議を行っていく。
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