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フジテレビ、345億円賠償求めライブドア提訴
増資の引き受けで取得したライブドア株価が下がり、多額の損失をこうむったとして、フジテレビはライブドアに345億円の損害賠償などを求める訴訟を起こした。
ライブドアの証券取引法違反事件で、増資の引き受けで取得した同社株価が下がり、多額の損失をこうむったとして、フジテレビジョンは3月26日、ライブドアに345億円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。
フジテレビは2005年5月払い込みでライブドアの第三者割当増資を引き受け、1億3374万株を1株当たり329円、総額440億円で取得。だが証取法違反事件を受け、東証は06年4月にライブドア株式の上場を廃止。フジテレビは保有株式をUSENの宇野康秀社長に1株当たり71円・総額95億円で売却した。
フジテレビは訴訟で、取得額との差額・345億円と損害遅延金の支払いを求める。フジテレビはこれまでライブドアに賠償を請求してきたが、ライブドアは応じていない。23日に法人としてのライブドアが有罪判決を受けたのを踏まえ、訴訟に踏み切った。
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