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温暖化対策に朗報? 大気から二酸化炭素を吸収できる新技術

コロンビア大学らが、どこにでも配置可能な、大気中の二酸化炭素を吸収する機器を開発した。

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 米コロンビア大学のクラウス・ラックナー教授とハイテク研究開発会社Global Research Technologies(GRT)は4月24日、大気中から二酸化炭素を吸収する「air extraction」のプロトタイプを開発、実験に成功したと発表した。

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(C)Global Research Technologies, LLC

 同教授とGRTは2004年に開発を開始。大気中から二酸化炭素分子を吸収し、固定化することができるため、発電所などに直接配備する必要がなく、世界中のどこに配置しても効果が期待できるとしている。

 開口部が1平方メートルの機器で、大気中から年間約10トンの二酸化炭素を吸収できるという。つまり100平方メートルの開口部を持つ機器を製造すれば、年間1000トンの吸収が可能になる。英国家財政委員会の気候変化に関する調査によると、世界の二酸化炭素濃度を産業革命期以前の2倍程度にとどめるには、2025年までに110億トンの二酸化炭素を削減する必要があるという。

 GRTらはさらに大規模な範囲で、新しい二酸化炭素吸収技術の実験を行う準備を進めている。

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