音声認識技術の米Nuance Communicationsは6月21日、米AOL傘下のモバイル機器用組み込みソフト開発メーカー、Tegic Communicationsを買収することで、AOL親会社のTime Warnerと合意したと発表した。買収金額は約2億6500万ドルで、現金で支払われる。買収取引は9月末までに完了の見通し。
Tegicは予測機能を使った文字入力システム「T9」の開発で知られ、これまで日本の携帯端末を含む25億台以上の携帯電話に搭載されているという。
Nuanceは、T9の技術をNuanceの音声技術と統合することで、オールインワンの新しい携帯向けユーザーインタフェースの提供を目指す。
NuanceはTegic買収により、2008年度はGAAP(一般会計原則)ベースで4500万〜4800万ドル、非GAAPベースで6500万〜6800万ドルの増収を見込んでいる。
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