ケータイ早打ち王者、音声認識技術に破れる
携帯電話早打ちの世界チャンピオンに、音声認識技術が勝利した。
音声技術を手掛ける米Nuance Communicationsは10月25日、同社のモバイル向け音声テキスト変換技術「Nuance Mobile Dictation」が、携帯電話を使って最も高速かつ正確にメールを書く方法を決める勝負で勝利を収めたと発表した。
「Amazing Race: Mobile Text Messaging」と題されたこの古典的な「人間vs.機械」の勝負は、モバイル通信業界のイベントConversations Mobileで行われた。Nuance Mobile Dictationと対戦したのは、最近携帯電話早打ち世界チャンピオンの座を獲得した米ユタ州のベン・クック氏(18)。以下の160文字のメッセージを携帯電話を使って42.22秒で入力したギネスブック記録を持つ。
「The razor-toothed piranhas of the genera Serrasalmus and Pygocentrus are the most ferocious freshwater fish in the world. In reality they seldom attack a human.」(カミソリのような歯を持つセラサルムス属とピゴセントロス属のピラニアは、世界で最も凶暴な淡水魚です。実際には人を襲うことはめったにありません。)
これと同じメッセージをNuance Mobile Dictationは16.32秒で完成させた。
Amazing Raceは4人の参加者により行われた。トリプルタップ(標準的な携帯電話の入力法)を使うベン・クック氏、Tegicのシングルタップ入力法「T9」を使う同社の元社員で、フルQWERTYキーボード付きBlackBerryを使う達人タイピスト、Nuance Mobile Dictationを使うNuance社員の4人だ。
先の160文字のメッセージに加え、「I'm on my way. I'll be there in 30 minutes.(今向かっているところ。30分以内に着く)」という日常的な文章も課題文として使われた。Nuanceの技術は7.86秒でこの文章を完成させ、それに世界チャンピオンのクック氏が16.25秒で続いた。BlackBerryでは30秒、T9では58秒かかった。
Nuance Mobile Dictationは現在、携帯キャリアでテスト中だ。Windows MobileとSymbian OSに対応する。
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