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シャープ、堺市に第10世代の液晶工場 敷地内に他社工場も誘致
シャープは液晶パネル新工場を大阪府堺市に建設し、世界で初めて第10世代の液晶パネルを生産する。敷地内には液晶関連メーカーの工場を誘致し、「21世紀型コンビナート」を目指すとしている。
シャープは7月31日、液晶パネル新工場を大阪府堺市に建設し、世界で初めて第10世代の液晶パネルを生産すると発表した。3800億円を投じて11月に着工し、2010年3月までに生産を始める。敷地内には液晶関連メーカーの工場を誘致し、「21世紀型コンビナート」を目指すとしている。
第10世代は2850ミリ×3050ミリと5畳分のサイズ。第8世代の約1.6倍で、60インチクラスのパネルが6枚、50インチは8枚、40インチは15枚分取れ、大型液晶の生産を効率化できる。新工場の月産能力は7万2000枚(稼働当初は3万6000枚)。
敷地面積は127万平方メートルで、敷地内には装置メーカーやマザーガラスのカラーフィルター工場、インフラ施設などを誘致し、物流コストの削減やオペレーションの一元化、ノウハウの共有を図る。「亀山工場で構築した垂直統合型をさらに川上まで推し進め、企業の垣根を越えた垂直統合型を目指す」としている。
液晶と同じ薄膜技術をベースにした同社の太陽電池工場も併設し、液晶工場と同時期の稼働開始を目指す。年間100万キロワット規模と世界最大の工場にする計画だ。
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