PASMO協議会は9月10日、FeliCaを利用した交通乗車券「PASMO」の発売を再開した。一部販売を制限している駅はあるが、これまでPASMO定期券を販売していた駅であれば、記名PASMO・無記名PASMOを購入できる。
予想外の売れ行きで販売停止に
PASMOは2007年3月18日に販売を開始したが、用意していた400万枚のうち300万枚を1カ月弱で売り上げるなど“予想外”の人気を博した。PASMO協議会はカードが不足する事態を避けるため、追加発注分が確保できるまでPASMOの販売を一時的に中断することを決定。記名PASMO・無記名PASMOの販売を4月11日に、オートチャージ機能付きPASMO※の申し込みを4月13日に停止した(PASMO定期券は販売を続けていた)。
※オートチャージ機能付きPASMO…一定の残高よりチャージ額が少なくなると、自動的に入金できるPASMO。クレジットカードとひも付けることで実現しており、指定のクレジットカードが必要。
10日から販売を再開したのは、記名PASMOと無記名PASMO。オートチャージ機能付きPASMOの申し込みは、9月29日から受付を再開する。PASMO協議会では、追加発注分を合わせ、11月までに約1000万枚、2008年度末までに約1500万枚を確保する予定だという。
PASMOはJR東日本が発行する「Suica」と相互利用でき、首都圏のJR、私鉄各社、バスの乗車券として使える。PASMO加盟店だけでなく、Suica電子マネーを導入している店舗でも、PASMOを電子マネーとして利用できる。PASMOの発行枚数は、8月31日現在約452万枚となっている(8月23日の記事参照)。
関連記事
- PASMO販売、9月10日に再開
「売れすぎ」で中断していた、定期券以外のPASMO販売が、9月10日に再開される。 - 一番使われているFeliCa電子マネーは?:ICOCAの発行枚数、300万枚を突破――FeliCa決済利用状況(8月版)
Edy、Suica、nanaco、iDといった、FeliCaを使った電子マネーやクレジット決済を利用できる場所が増えている。各方式はどれくらい利用されているのか? 8月中旬時点での最新利用状況をまとめた。 - 一番使われているFeliCa電子マネーは?:電子マネー、利用回数No.1はnanaco―7月FeliCa決済利用状況
Edy、Suica、nanaco、iDといったFeliCa決済は、今年の春以降普及フェーズに入ったと言われている。各決済方式はどれくらい利用されているのか? プリペイド型電子マネーとポストペイ式に分けて、7月中旬時点での最新利用状況をまとめた。 - PASMO & Suica相互利用徹底ガイド
3月18日からスタートしたPASMO。Suicaとの相互利用により、首都圏は電車もバスもカード1枚で乗り降りできることになるため、どちらを使おうか迷っている人も多いのでは。本記事では、PASMOの詳細や、Suicaとの相互利用について詳しく解説! あなたの疑問に答えます。 - 写真で見るPASMO:3月18日、PASMOスタート。初日の様子は……
首都圏の私鉄・バス、そしてJRにも乗れる共通交通乗車券「PASMO」がいよいよスタートした。サービス開始初日の18日、新宿駅の様子をお伝えする。 - 便利だけじゃない 「PASMO」がM1、F1層に人気
首都圏に住む20歳から34歳の男女が、今年上半期に最も気になったアイテムは「PASMO」。利便性だけでなく、デザインのかわいらしさが評価された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.