通称「お祈りパンダ」ウイルス(Fujacks、中国名「熊猫焼香」)の作者に対し、ぜひ社員として採用したいという中国企業のオファーが相次いでいるという。セキュリティ企業のSophosが中国のメディア報道を引用して伝えた。
同ウイルスの作者とされるリ・ジュン被告(25)は禁固4年の実刑判決を言い渡されているが、このほど中国・杭州のJushu Technologyという企業から、給与100万元(13万3155ドル)でリ被告をテクノロジーディレクターとして採用したいとの申し出があったという。同社もパンダウイルスの被害に遭っていたとされる。
同社のほかにも、約10社がリ被告の才能を高く評価、採用話を持ちかけているという。
これについて、Sophosは「犯罪行為に対し、IT業界が就職あっせんで報いるのは道徳的に誤っている」と批判。業界としてウイルス作成が企業採用につながると思わせることがあってはならないと警鐘を鳴らしている。
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