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Wikia、オープンソース検索エンジン「Wikia Search」を公開
Wikia Searchでは、検索クエリーのほかソーシャルネットワーキング機能も利用可能。インフラはオープン化され、誰でも自由にアクセスできる。
米Wikiaは1月7日、検索プラットフォーム「Wikia Search」のα版を公開した。オープンソースの検索プロトコルに基づく検索エンジンで、基本的な検索クエリーのほか、パーソナルプロファイルの作成や写真の共有、プライバシー設定の管理といったソーシャルネットワーキング機能も備えている。Wikia Searchのインフラはオープン化され、誰でも自由にアクセスし、自身の検索エンジン作成に活用できる。
Wikiaは、Wikipediaの創始者ジミー・ウェールズ氏らが設立した企業で、Wikiを使った情報共有サービスを提供している。2007年7月には、分散型サイト巡回エンジン「Grub」のソースコードを買収。非営利団体Internet Systems Consortium(ICS)と協力しながら「Search Wikia」の開発プロジェクトを進めてきた。
「インターネット検索は、よりオープンで透明性のあるものにすべき」と、Wikiaの会長を務めるウェールズ氏。「それを実現するというわれわれの使命において、今日は大きな出来事となる」とし、「時が経ち、より多くの人々が参加するにつれて、Wikia Searchが素晴らしいワインのように、どんどんよくなって行くことを期待している」とコメントしている。
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検索はインターネットの基本的なインフラだが、今は自由、コミュニティー、説明責任、透明性を欠き、「壊れている」とWikipedia創設者のジミー・ウェールズ氏は主張している。
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