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HP、2010年までにPCのエネルギー消費量を25%削減へ
効率のいい電源装置や省電力チップセットの使用、電力管理ソフトの搭載などを通じ、PCのエネルギー消費量削減を達成したいとしている。
米Hewlett-Packard(HP)は1月8日、米ラスベガスで開催中の2008 International CESで、同社のデスクトップおよびノートPCのエネルギー消費量を、2010年までに2005年比で25%削減する計画を発表した。
HPは、電力供給効率のいい部品や省電力チップセット、その他の省エネルギー技術を組み合わせることで、25%削減を達成したいとしている。また着手済みの取り組みとして、標準電源に比べ電力供給効率が最大15%高いオプション電源「80 PLUS」をビジネスデスクトップ用に提供したり、PCおよびディスプレイの消費電力を最大33%削減できるというリモート電力管理ソフト「SURVEYOR」を、dc7800シリーズのPCに組み込んでいることなどを挙げている。
HPによると、環境への影響に配慮した米国の電子製品調達基準「Electronic Product Environmental Assessment Tool」(EPEAT)で3段階中最も高い「Gold」に適合する製品を最初に登録したPCメーカーは同社で、Gold適合製品の数において、同社は現在、業界首位にあるという。
HPは、「環境への影響を減らす取り組みにおいて、当社がIT市場をリードしていることを実証するもの」としている。
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