ニュース
デジタル音楽販売額、音楽販売全体の15%に
2007年のデジタル音楽販売額は、29億ドル規模に達した。非合法のダウンロード件数と合法ダウンロード販売の比率は20対1程度とみられる。
国際レコード産業連盟(IFPI)は1月24日、世界のデジタル音楽販売に関する統計を発表した。インターネットや携帯電話を通じたレコード会社のデジタル音楽販売額は、2003年にはゼロに近かったが、2007年には前年比40%増の29億ドルに拡大した。
デジタル音楽販売が音楽販売額全体に占める比率も、2006年の11%から、2007年には15%へと伸びている。米国では、この比率は30%に達するという。シングルトラックのダウンロードは、前年から53%増えて17億件に上った。
合法的にデジタル音楽を提供するサービスは、世界で500を超えるという。一方、非合法でのファイル交換も多く、2007年には何百億件ものファイル交換が非合法に行われたという。IFPIでは、非合法のダウンロード件数と合法ダウンロード販売の比率は20対1程度とみている。
IFPIは、ISPネットワークでの非合法な音楽ダウンロードはレコード会社の売り上げを阻害し、アーティストへの投資の減少にもつながると指摘。フランスのサルコジ大統領が、海賊版対策へのISPの協力を求める計画を掲げたことを「画期的な例」として挙げ、欧州連合や各国政府による法的措置の必要性を訴えている。
関連記事
- Last.fm、会員以外も利用できる「無料オンデマンド」楽曲サービスを開始
4大レーベルをはじめ、Last.fmがライセンス契約を結んでいるレーベルの楽曲を、3回まで無料で楽しむことができる。 - 英音楽業界、ネット販売で回復の兆し
クリスマスにiPodなどをもらったコンシューマーが音楽をダウンロードし、販売増に貢献したとみられる。(ロイター) - 07年の音楽CD生産数は10%減、音楽DVDは6%増 RIAJまとめ
CDやDVDなど音楽ソフト生産数の合計は前年比8%減の3億1866万枚・巻、金額は4%減の3911億円にとどまった。 - 2006年の世界デジタル音楽販売額、20億ドルに
インターネットと携帯でのデジタル音楽販売額が倍増、20億ドルに達した。一方、海賊行為は依然として問題だという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.