米Microsoftは2月5日、同社の年次イベント「Demo Fest」で、同社のadCenter Labsが開発中の次世代デジタル広告技術を紹介した。
新技術の1つ「Air Wave」は、テレビ、PC、携帯電話に次ぐ「第4のスクリーン」を通じたマーケティング支援技術。空港やショッピングモールなどの公共の場所で、インタラクティブなマルチタッチスクリーンを通じてクーポンや製品情報を提供できるほか、Webカメラと組み合わせることで、サングラスなどの「バーチャル試着」も可能だという。
「Contextual Ads for Video」は、動画内で扱われている内容を音声認識技術で判断し、関連する広告を表示する。「Intelligent Bug Ads」は、コンピュータ視覚アルゴリズムによって動画視聴を妨げない場所を計算し、画面上で邪魔にならない場所に広告を表示できるという。このほかにも、商品を画像の特徴別に自動分類する「Visual Product Browsing」技術、ポルノや武器などのコンテンツを認識し、広告が表示されないようにする「Content Detection in Sub-documents」技術などのデモも行われた。
Microsoftは、「adCenter Labsが開発中の技術により、オンライン広告のあり方を変えることができる」とコメントしている。
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