松下電器産業は2月15日、同社が今年度中に子会社化する予定のIPSアルファテクノロジが、液晶パネル新工場を兵庫県姫路市に建設すると発表した。
投資額は約3000億円で、松下が全額を負担。今年8月に着工し、2010年1月から稼働する。
第8世代(1500×1800ミリ)パネルを量産する予定で、生産能力は、32インチパネル換算で初年度50万枚。順次拡張し、2013年度には1500万枚を目指す。
IPSアルファには現在、松下、日立ディスプレイズ、東芝が共同出資しているが、松下が各社から株式を譲り受けて子会社化する予定だ。
松下は、日立ディスプレイズが保有するIPSアルファ全株式と関連事業を約660億円で取得する。その際日立は10%を上限に、IPSアルファ株を保有することを検討する。
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