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パイオニア、プラズマパネル生産から撤退か
「パイオニアがプラズマパネルの自社生産から撤退する」という報道について同社は、「当社から発表したものではなく、何も決定していない」とコメントした。
パイオニアは3月4日、同社がプラズマパネルの自社生産から撤退すると伝えた同日付けの一部報道について「当社から発表したものではなく、何も決定していない」というコメントを発表した。現在、事業構造改革を検討中で、7日に発表するとしている。
報道によると同社は、年内をめどにプラズマパネルの自社生産を終了し、松下電器産業など外部企業に生産を委託する方向で最終調整を進めている。
この報道を受け、3月4日午前の東京株式市場では、同社株価が上昇した。午前の終値は、前日終値比135円高 (+12.94%)の1178円。同社の選択と集中の姿勢が好感されたようだ。
同社は昨年9月にシャープと提携。シャープから液晶パネルを調達し、液晶テレビ市場に参入する方針を示している。
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