調査会社の米Gartnerは4月3日、世界の半導体製造装置投資額の統計を発表した。2007年の投資額は445億ドルで、前年比5.9%増。伸びをけん引しているのは、主に「不合理なほど熱狂的な」メモリ関連の設備投資で、ロジック市場や半導体受託生産企業(ファウンドリ)関連の設備投資は減少しているという。
45ナノメートル技術への投資は増加したが、まだ全体の10%に満たない。地域別では、北米や日本、欧州での半導体設備投資の伸びは市場平均以下だが、アジア太平洋地域の投資額は14.9%増と、全体の伸びをリードしている。
半導体製造装置の売上高トップ5は前年と変わらず。Applied Materials(シェア15.0%)は前年からシェアをやや下げたものの、首位を維持した。一方、2位の東京エレクトロン(シェア11.9%)は、売上高伸び率が市場平均の2倍以上に当たる19.6%となった。以下、ASML(シェア10.2%)、KLA-Tencor(同5.1%)、Lam Research(同5.0%)と続き、いずれも、前年からの売上高の伸び率は2けたに上っている。
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