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IBMとエディンバラ大学、スーパーコンピュータでHIVウイルス感染防止薬開発に取り組む
スーパーコンピュータによるシミュレーションで、エイズワクチン開発が促進されるかもしれない。
米IBMのトーマス・ワトソン研究所と英エディンバラ大学は4月3日、HIVウイルスの感染を阻止する新薬開発の促進にスーパーコンピュータを利用する、5年間の合同研究プロジェクトを発表した。
IBMのBlue Geneを含む最新コンピューティング技術と研究室での実験を組み合わせ、HIVウイルスが人間の細胞に遺伝物質を感染させるプロセスをシミュレーションすることで、感染を阻止する物質を開発するというもの。
エディンバラ大学のジェイソン・クレイン氏によると、初期の実験で既に、どの分子がHIVウイルスによる感染を阻止するかをコンピュータでシミュレーションできることが立証されたという。
このプロジェクトは、HIV-1ウイルスが人体の細胞にどのように付着し、その遺伝物質を注入するかに焦点を当てている。研究者らは、ウイルス攻撃に対する人体の免疫システムの反応を促進する働きを持つ、ウイルスの表面タンパク質(ペプチド)の断片を分析中。ペプチドの構造と行動を解明すれば、感染プロセスを対象とする複数の薬を同時に開発する手掛かりになるからだ。
HIVウイルスのワクチン開発は医療界における最大の課題の1つであり、今回の研究プロジェクトがその推進の一助となることに、IBMとエディンバラ大学は期待をかけている。
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