ニュース
Motorola、新会長に旧AT&Tの会長兼CEOを任命
1月にCEO職を退いたエド・ザンダー現会長が、予定通り5月に引退。後任には、旧AT&Tで会長兼CEOを務めたデビッド・ドーマン氏が就任する。
米Motorolaは4月9日、同社取締役会がデビッド・ドーマン氏(52)を非常勤会長に選出したと発表した。現会長のエド・ザンダー氏(62)は先の発表通り、5月5日開催の年次株主総会をもって、任期満了で引退する。
ドーマン氏は、通信業界28年のベテラン。Sprintを皮切りに、Pacific Bellや旧AT&T子会社などで幹部職を歴任した後、2000年に社長として旧AT&T入りし、2002〜2005年に会長兼CEOを務めた(2005年のSBC Communicationsによる旧AT&T買収後、新生AT&Tで社長に就任)。Motorolaでは、2006年から取締役を務めている。
Motorolaのグレッグ・ブラウン社長兼CEOは、ドーマン氏の「業界知識や当社に対する深い理解」が、同社株主に利益をもたらすとし、モバイルデバイス事業の分離に向け「デーブ(ドーマン氏)と共に働くことを楽しみにしている」としている。ドーマン氏は、「Motorolaは、多大な資産と有能な人々を擁している」と評価。「Motorola全株主の価値を向上すべく、グレッグや取締役会、経営陣と密に協力していく」としている。
関連記事
- Motorola、「アイカーン派」取締役候補2人を支持へ
Motorolaが、大株主カール・アイカーン氏が推す取締役候補2人を支持。アイカーン氏は、同社をめぐる「委任状争奪戦」を取り下げる。 - Motorola、2社に企業分割へ――携帯部門を分離
不振のモバイルデバイス部門の立て直しに向けて方策を模索していたMotorolaが、同部門を分離する計画を発表した。 - Motorola、ザンダーCEO退任へ――ブラウンCOOが後任に
社長兼COO(最高執行責任者)のグレッグ・ブラウン氏が1月1日付でCEOに昇格。現会長兼CEOのエドワード・ザンダー氏は、5月まで会長職を続ける。 - SBC、AT&Tを160億ドルで買収、新社名は「AT&T」に
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.