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Intel、過去最高のQ1売上高も減損処理の影響で減益
Intelの1〜3月期決算は、売上高は前年同期比9%増だが、純利益は、リストラ費用や減損処理の影響で12%減だった。
米Intelが4月15日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高は97億ドルで前年同期を9%上回り、第1四半期としては過去最高を記録した。一方、純利益は前年同期比12%減の14億ドル(1株当たり25セント)だった。
同社は今年、仏伊半導体メーカーSTMicroelectronicsとフラッシュメモリの合弁企業Numonyxを設立し、NOR型フラッシュメモリ事業関連資産を新会社に移管している。最終損益には、この移管資産の減損処理費用の約2億7500万ドルや、リストラ費用などが反映されている。
粗利率は、同社が3月に発表した予測値並みの53.8%。NAND型フラッシュメモリは出荷数の伸びを価格下落が相殺し、売上高は横ばいだった。マイクロプロセッサの出荷数は10〜12月期を下回ったが、平均販売価格(ASP)はほぼ横ばいだった。
第2四半期の見通しについては、Numonyx設立に伴うNOR型フラッシュの売上高の大幅減を織り込み、売上高を90〜96億ドル、粗利率を56%前後と予測。ポール・オッテリーニ社長兼CEOは、「今後も当社の成長機会について楽観的」とコメントしている。
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Intelの10〜12月期決算は、NANDメモリの売り上げは「予想以下」だったもののプロセッサの出荷が順調で、売上高は前年同期比11%増、純利益は51%増だった。
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