セキュリティ企業の英Sophosは4月21日、2008年1〜3月期のサイバー犯罪報告書を発表し、Webベースの攻撃が前年より激増したと伝えた。
1〜3月期中に新たな感染が見つかったWebページは1日平均1万5000ページ以上。感染したWebページが5秒ごとに発見・遮断されている計算になり、前年の14秒ごとに比べて頻度が大幅に増えた。感染したWebページの79%はハッキングされた正規サイトだった。
Sophosがネット上で発見したマルウェアは、Webサイトの脆弱性を突いて仕掛けられた「Mal/Iframe」「Mal/ObfJS」が半数以上を占めている。同社は、ネットワーク防御の対策をすることを企業に促している。
感染したWebページの42%は米国でホスティングされており、25%足らずだった前年に比べて大幅に増加した。一方、前年は感染ページの半数以上を占めていた中国は30.1%に減った。
関連記事
- スパム関連のWebページは3秒ごとに出現
スパム関連のWebページは1日あたり2万3300ページが新たに出現しているとSophosが発表。3秒ごとにスパムページが出現している計算になる。 - 「セキュリティ対策にお金をかけない派」が3割近くに
セキュリティ対策への支出は低下傾向にあり、ユーザーの3割近くはお金をかけない――NTTアドの調査でユーザーのセキュリティに対する意識と対策の実態が明らかになった。 - スパム中継国ランキング、ロシアが急伸
ロシア経由のスパムが急増し、同国は4位から2位へと順位を上げた。 - スパム発信地トップは「ピトケアン島」
人口比率で見たスパム中継国トップ10には、人口が極めて少ない国や地域ばかりが並んだ。 - スパムメールの起床は毎朝10時―― 北京、ロンドン、NYでStormトラフィックが急増
3都市で毎朝PCが一斉に立ち上がる時間に、Stormトラフィックが急増する傾向が判明。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.