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Motorola減収、赤字幅も拡大
Motorolaの1〜3月期決算は、モバイルデバイス部門の不振が続き、売上高は前年同期比21%減、最終損益は1億9400万ドルの赤字だった。
米Motorolaが4月24日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、モバイルデバイス部門の不振が続き、売上高は前年同期比21%減の74億5000万ドル、最終損益は1億9400万ドル(1株当たり9セント)の赤字だった。前年同期は、1億8100万ドルの赤字を計上していた。最終損益には、リストラ関連費用などの特殊要因による影響が、1株当たり4セント含まれている。
モバイルデバイス部門の売上高は、前年同期比39%減の33億ドル。営業損益は赤字幅を2億3300万ドルから4億1800万ドルに拡大した。同四半期中の端末販売台数は2740万台だった。一方、ホーム・ネットワークス・モビリティ部門の売上高は前年同期比2%増の24億ドル、エンタープライズ・モビリティ・ソリューションズ部門は5%増の18億ドルと、いずれも増収となった。
グレッグ・ブラウンCEOは「当社は第1四半期に、企業分割という重要な戦略的決定を下した」とコメント。「モバイルデバイス事業の製品ポートフォリオを改善し、2つの会社を将来の成功に向けて位置づけることが最重要課題だ」としている。
第2四半期の見通しについては、継続事業からの損益(特殊要因を除く)を1株当たり2〜4セントの赤字とみている。
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Motorolaの10〜12月期決算は、売上高は前年同期比18%減、純利益は同84%減。モバイルデバイス部門の復活には「予想以上の時間がかかりそうだ」としている。
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