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iRobot、水中軍事ロボットに参入

お掃除ロボット「Roomba」などとともに軍事ロボットも手掛けるiRobotが、米大学とのライセンス契約により、自律水中走行車の商用化に着手する。

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 米iRobotは6月10日、自律水中走行車(AUV)「Seaglider」の商用化に向け、米ワシントン大学とライセンス契約を締結したと発表した。iRobotは、掃除ロボット「Roomba」などの家庭向け製品のほかに、軍事ロボット「PackBot」も手掛けているが、今回のライセンス契約により、さらに水中ロボット市場にも参入する。

 Seagliderは、米海軍研究事務所や米国立科学財団のサポートにより研究開発が進められてきたもの。現在、さまざまな用途での活用に向け、米海軍研究事務所によるテストが進められているほか、これまでに製造された70台以上が、ノルウェーや台湾、フィリピンなどの海で利用されているという。

 Seagliderは耐久性が高く長距離移動が可能で、浮力ベースの推進システムによりエネルギー消費の節減もできる。数千キロメートルの範囲にわたる数カ月に及ぶ任務を経済的に遂行でき、軍事関係だけでなく、民間や学界による海洋測定の低コスト化にも役立つという。

 iRobotは「当社は、新技術の軍事用製品への応用で強い実績を持つ」とコメント。PackBotが現在、イラクやアフガニスタンで兵士に利用されていることに触れ、「Seaglider技術のライセンスは、当社のロボットが新たに水中の前線を克服する助けとなるだろう」としている。

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