「地に足の付いた革新を」――MS日本法人の中期計画
マイクロソフト中期経営方針は、「地に足の付いた革新で確実に成長していく」といい、コンシューマー向けでは、機器の垣根を越えて統合的な戦略を推進。企業向けでは営業力の強化や製品の品質向上を掲げる。
マイクロソフトの樋口泰行社長は7月1日、2009〜2011年度(08年7月〜11年6月)の中期経営方針を発表した。「地に足の付いた革新で確実に成長していく」としており、コンシューマー向けでは、PCやモバイルなど機器の垣根を越えた新部署で統合的な戦略を推進。企業向けでは、営業力の強化や製品の品質向上を掲げる。
「私は日本人なので、日本人が中心の現場をドライブし、日本の顧客とのリレーションをより強化していける」――ダレン・ヒューストン氏の後任として4月に社長に就任した樋口氏はこう話し、現場での顧客との対話を重視していくとした。
今年度、「コンシューマー&オンライン事業部」を新設した。Windows、Windows Mobile、Windows Live、MSN、Live Searchなどを統合した部署で、PC、携帯電話、家電などを連携させた戦略を推進していく。責任者には、EMIミュージックジャパン前社長の堂山昌司副社長が就任した。
「これまで大きな努力をしなくても売れていた時代があったが、競争の激しい今、売る底力を付けなくてはならない」――企業向けでは、営業力の強化や製品の品質向上を掲げる。
品質面では、日本独自のバグリストを米本社に送ってチェックしているほか、日本国内にもテスターを置いて品質改善を図っているという。開発者の支援を強化し、技術者向け資料を拡充。上期だけで1万ページ分日本語化する計画を明らかにした。
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