米IBMは11月12日、電力線ブロードバンド(BPL)を推進する米International Broadband Electric Communications(IBEC)から960万ドルの契約を受注したことを発表した。IBMはシステムインテグレーターとして、米東部一帯の電力協同組合へのBPL導入を支援。ブロードバンドが普及していない地域へのネット接続提供に協力する。
BPLは、既存の電力線を利用するため、比較的スピーディかつ低コストに高速ネット接続を導入できる手段と考えられている。IBECは米国で、高速ネット接続のない農村部へのBPL導入に力を入れているISP。
IBMは米東部地域へのBPL導入について、全体的なプロジェクト管理、監督、BPL機器設置担当者に対するトレーニングなどを引き受ける。BPLの機器とサービスはIBECが提供する。
両社は当面は電力線によるネット接続サービス提供に集中するが、新サービスは電力使用量の管理や監視機能も備えているという。
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