ニコ動にテレビ局など121社が「チャンネル」 「iモードのようなトップページに」と夏野氏
テレビ局やアニメ制作会社、ゲーム会社など121社が、ニコニコ動画の「チャンネル」から動画を配信する。ニコ動トップページではチャンネルのコンテンツを多数紹介し、「iモードのようなトップページにする」と夏野氏は述べる。
ニコニコ動画(ニコ動)の「公式動画」が12月5日から「ニコニコチャンネル」にリニューアルする。テレビ局やアニメ制作会社、ゲーム会社など121社のコンテンツホルダーが、それぞれのチャンネルから動画を配信。ニコ動トップページではニコニコチャンネルのコンテンツを多数紹介し、ニコ動を初めて訪れたユーザーでも見たい動画を探しやすくする。
ニコニコチャンネルはコミュニティー機能と一体化しており、運営者は、動画をコミュニティー参加者限定で配信したり、コメントをオフにしたり、有料配信するといったことが可能だ。アクセス解析機能も利用できる。
運営者として参加するのは琉球放送やフジテレビジョン(予定)といったテレビ局、森喜朗事務所など政治家事務所、帝京大学など教育機関、タイトー、コーエーといったゲーム会社、ビーイング、トイズファクトリーといったレコード会社など多岐にわたっている。参加する企業や団体の一覧は以下の通り。
トップページのイメージ。ちなみにチャンネルは番号を指定でき、例えばAKB48は48チャンネルを利用している。2チャンネルはまだ利用されていないという。「2チャンネルは恐がって誰も取らないみたい」(ニワンゴ取締役・2ちゃんねる管理人の西村博之氏)
「iモードのようなトップページにする」――運営元・ドワンゴ顧問でiモード生みの親の夏野剛氏は、ニコニコチャンネルの動画をトップページで紹介する狙いについてこう語る。現状のニコ動は、トップページからジャンルを選んだり検索して見たい動画を探す必要があり、初心者には取っつきにくかった。
テレビ番組やアニメなどプロが制作したメジャーなコンテンツをトップページに配置し、ユーザーインタフェースを分かりやすくすることで、初めてアクセスした人にも取っつきやすい「iモードのような」ページにリニューアル。企業からのコンテンツ提供を増やし、個人の動画に興味がなかったり、ネット文化に詳しくないような人も楽しめるようにし、ユーザーのすそ野を広げる作戦だ。
関連記事
- 「ニコニコ動画(ββ)」は12月12日から 「クラウドメッセージング」掲げ「ニコニコ広場」
新バージョン「ニコニコ動画(ββ)」は12月12日スタート。「集団」の一体感を追求する「クラウドメッセージング」概念を掲げ、「明後日の方向への進化」の1つの到達点だという「ニコニコ広場」を実装する。 - 夏野氏、ドワンゴ「取締役エバンジェリスト」に ニコ動「黒字化担当」
夏野剛氏がドワンゴ「取締役エバンジェリスト」に就任する予定だ。「日本のネット最大のシンボリックなメディアであるニコニコ動画」の黒字化をミッションに掲げ、Yahoo!にも匹敵できる大々的な広告展開も可能なメディアへの成長を目指していく。 - ニコニコ動画、09年6月以降に単月黒字化へ 「収益化と一般化」課題に
ドワンゴは「ニコニコ動画」を09年6月以降に単月黒字化する見通しを立てている。当面は赤字が続くが、広告枠の改善や有料会員の優遇策拡充などで収入を増やす。12月4日発表の「ββ」以降、一般層への浸透を目指していく。 - 「ニコニコ大会議(冬)」12月4日開催 「ββ」発表へ
ニコニコ動画の新バージョン「ββ」を発表するイベント「ニコニコ大会議2008冬〜ザ・デイ・ビフォー・明後日〜The day before "the day after tomorrow"」が12月4日にJCBホールで開かれる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.