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地方にもブロードバンド広げる――IBMが米国でBPLを拡大

IBMが、既存の電力線経由でネット接続を実現する、電力線ブロードバンドの導入を開始した。

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 米IBMと電力線ブロードバンド(BPL)を推進する米International Broadband Electric Communications(IBEC)は2月18日、アラバマ、インディアナ、ミシガン、バージニアの電力協同組合7組織から電力供給を受けている約20万人に向けて、電力線ブロードバンドサービスを提供する設備の構築に着手したと発表した。

 BPL技術は無線信号を変換、音声とデータを既存の電力線経由で送信するもの。ユーザーは既存の電源コンセントにモデムを差し込むだけで、簡単にネット接続ができる。

 IBECによると、現在多くの地方部で、ブロードバンド接続の選択肢は低速で高額な衛星サービスのみという。BPLサービスの構築により、そうした地方部のユーザーへの高速なブロードバンド環境の提供を目指す。このプロジェクトは、米農務省農村地域開発局(USDA Rural Development)のブロードバンド貸付プログラムからの援助を受ける。

 米国内には電力協同組合が約900組織あり、米国土の75%、電力グリッドの45%をカバーしているという。

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