米Yahoo!のキャロル・バーツCEOは2月26日、組織改革を行う計画を公式ブログで明らかにした。
バーツCEOはブログのなかで、会社を低迷させているものが数多くあり、まず組織構造が複雑過ぎると指摘。組織を単純化し、意思決定を迅速化するとともに、自己中心的な仕事のスタイルを廃止すると宣言した。
その手始めとして、まず「Customer Advocacy」グループの新設を発表。CEOは「われわれ社内の多くの人々が、社外を見るのに十分な時間を費やしていない」とし、新グループ設立により、顧客サービスの向上を目指すと表明。既存のCustomer Care部門を支援し、ユーザーや広告主など顧客の声を汲み上げ、製品やサービスに反映させていくという。
また同社にとってYahoo!ブランドが最大のビジネス資産であると主張。過去数年はそのブランド力が生かしきれていなかったとし、今後はブランドの強化に注力していく意向を明言した。
なお同日Yahoo!が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、CFO(最高財務責任者)のブレーク・ジョーゲンセン氏が同社を離れる。同氏は後任が任命されるまでCFO職にとどまる。
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バーツ氏はAutodeskのほか、Sun Microsystems、Digital Equipment Corporation(DEC)、3Mにも務めたことがあるIT業界のベテラン。
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