セキュリティ企業の米Symantecがまとめた月例スパム動向報告書によると、4月は新型インフルエンザに便乗するスパムが広く出回ったのをはじめ、ほとんど姿を消していた画像スパムが復活する兆しを見せている。
世界のスパムメール流通量は、スパムを大量送信していた米国の業者McColoが昨年11月に遮断されて以来、一時的に減っていたが、その後再び増加に転じ、McColo遮断前の94%にまで勢力を盛り返した。
新型インフルエンザの感染拡大に便乗したスパムはパンデミック状態が続き、イタリアの大地震や確定申告の期日など、注目のニュースや季節行事に合わせてスパムが出回る傾向は続いている。
画像スパムはテキストの代わりに画像をメールに添付してスパムフィルタに検出されるのを免れる手口。全スパムの52%を占めていた2007年1月ごろをピークに減少に転じ、一時ほとんど姿を消していたが、2009年4月末の時点で全スパムの平均16%を占めるところまで回復した。ただし、まだ全盛期ほどの勢いはないとSymantecは報告している。
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