動く自分の顔CGで眼鏡を試着 メガネスーパーがMotionPortrait活用の新サービス
メガネスーパーは、3DCGで動く自分の顔を使って店頭やWeb上で眼鏡の試着ができるサービス「バーチャルグラス」をスタートした。
メガネスーパーは8月3日、3DCG化した自分の顔写真で眼鏡の試着ができるサービス「バーチャルグラス」をメガネスーパーAKIBA館(東京・秋葉原)でスタートした。同社Webサイトでも8月6日にスタートする。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
自分の顔写真を3DCG化し、購入前に眼鏡を“試着”して似合うかどうかをチェックできるサービス。店頭端末のWebカメラで撮影するなどして用意した正面向きの写真をアップロードすると、3DCG化された自分の顔が画面に登場。画面左に、自分の顔CGが表示され、右の一覧から気に入った眼鏡をクリックすれば、自動的に3DCGが眼鏡をかける。4種類の眼鏡を選んで、4分割画面に一度に表示して比較することもできる。
「近視 強」や「遠視 強」などおおまかなレンズ度数を選び、レンズによる顔のゆがみや目の大きさの変化をCGに反映することもできる。左目の瞳孔の中心から右目の瞳孔の中心までの距離を表す「PD値」の入力フォームも用意。よりリアルに再現するために、PD値からユーザーの顔の大きさを推測し、眼鏡を顔に対して実物と同じ大きさに表示する工夫をした。
当初は、200種類以上のフレームと、15パターンのレンズカラーでスタートする。
3DCGの作成には、ソニー木原研究所発の技術「MotionPortrait」を採用。1枚の顔写真から多彩な表情の3Dアニメーションを作り出すことができるのが特徴だ。自動でまばたきさせたり、視線をそらしたりできるほか、マウスの動きに合わせて左右に顔を向けたりするなど、まるで生きているかのうようにリアルに動く。
実際に記者も試してみたところ、CGがリアルで驚く。まばたきや表情、ときおり左右に動く首の動きも自然だ。眼鏡を付け替えたいときも、選んでから2秒程度で反映され、待たされる感じはしない。
家からWebサイトを利用した場合、試着して気に入った製品は、同社のECサイトから購入できる。使っているコンタクトレンズの度数をもとに眼鏡を作れるほか、同社で眼鏡を作ったことがある場合には、前回購入時の度数で注文できる。
同社情報システム部の近藤嘉彦さんは「家で試着できるため、親や子供など家族に似合っているかどうかを判断してもらえる。バーチャルグラスのポイントは、自由な時間、深夜も含めて納得のいく製品を買えることや、ベストパートナーが選んでくれる安心感」と話す。同サービスの導入で、年間100万人の来店者のうち、その1割に当たる10万人程度を呼び込めると期待している。
関連記事
- 社長も「ぶったまげた」リアルさ 顔写真を3Dアニメ化する「MotionPortrait」
1枚の顔写真を瞬時に3D化し、表情を動かす――ソニー木原研発の「MotionPortrait」は、木原研元社長も「ぶったまげた」リアルさだ。このほど設立した新会社で、技術のビジネス化に向けて動き始めた。 - PSP版「ハルヒ」にも 顔写真を“3D顔アニメ”にするソニー発の技術
2次元の顔写真を数秒で3次元アニメに変える――そんな技術が実用化された。PSP版「涼宮ハルヒの憂鬱」で採用されており、ゲームだけでなく、美容院や眼鏡店などでも応用できるという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.