URL短縮サービスのtr.imが、オープンソースに移行することを明らかにした。商用サービスとしての存続は困難と判断したためだ。
同サービスは8月10日に収益化が困難という理由で閉鎖を発表した。利用者からの要望を受けて2日後にサービスを再開したが、サービスの譲渡を模索するとしていた。
tr.imは8月17日から、サービスの権利をコミュニティーに移し、有志が運営、開発する方式に移行する準備を開始する。9月15日までに、tr.imのドメイン名の所有権をコミュニティーに寄贈し、tr.imを実装するためのソースコードを公開し、tr.im URLに関連するURLマッピングデータをリアルタイムで誰でも利用できるようにするとしている。
またtr.imの利用に関連する統計データや情報はすべて公開し、運営費をカバーするための寄付を受け付ける予定だ。運営費の不足分は、tr.imの運営元であるNambuのCEO、エリック・ウッドワード氏が個人的に負担するという。
既に一部のURL短縮サービスは、サービスが存続できなくなっても短縮URLが正しく転送され続けるようにするURLマッピングディレクトリサービス「301works」への参加を表明している。tr.imはこのサービスは「(競合サービスの)bit.lyの宣伝行為」で、「ほとんど中身がない」として参加しない意向を示している。
またウッドワース氏は、bit.lyが8月10日にtr.imのドメイン名と関連資産を1万ドルで買い取ると申し出たことも明らかにした。同氏はこの申し出を断ったという。
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