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「夜は眠るもの」 午前0時に閉まる2D仮想空間「ニコッとタウン」のこだわり(3/3 ページ)

「ニコッとタウン」は、午前0時に閉まる夜の早い仮想空間だ。2Dながら、細かく描き込んで立体的に見せたアバターなど、“日本の匠のもの作り”が人気の秘密という。

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広告は月に1案件のみ 1度課金したユーザーはほぼ100%残る

photo 日本ロレアルのタウン内広告

 ニコッとタウンのメイン収益はほぼアイテム課金でまかなっているが、タウン内広告や、タウンを企業にスポンサードしてもらう「スポンサータウン」も収入源だ。タウン内広告では、連動した無料アイテムを配布。7月には日本ロレアルが出店して口紅アイテムを配り、1週間で2万4000本はけたという。

 タウン内広告は1カ月に1社までと決めている。同社の社員数は約20人。「広告を作るのは、1機能作るのと同じくらいパワーがかかる。でも、ユーザーのことを考えると新機能もリリースしなくちゃならない。新機能で1ライン、不具合や違反などへの対応に1ライン、ゲームに1ラインと考えると、月に1本が限界」という。

 無料アイテムも多く、広告は月に1本までと、黒字化できるか不安に思えるペースだが、「事業計画はきちんと積んでいる。だんだん赤字を減らしていくロングテールモデル」と自信をみせる。

 黒字化に向けた取り組みとして今後は、他社との提携を進めて集客を進める。「虎の子のアバターシステムは初めからASP化し、ほかのサイトに提供できるように作ってある」。第1弾として7月末には「ココログ」と提携した。

 サイトのモバイル対応も検討しているが、まずはPC向けに注力し、ユーザー数や機能を拡張。日本発・世界に通用する息の長いサービスを目指し、もの作りにこだわりながら、じっくりと運用していく。

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