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ニコ動、著作権侵害動画を自動で検出 フィンガープリント技術をテスト
「ニコニコ動画」で、権利者が事前に動画や楽曲のフィンガープリントを登録し、同じものが含まれた動画を自動で検出するシステムのテスト運用が始まった。
ニワンゴは、「ニコニコ動画」の著作権侵害対策として、権利者が事前に動画や楽曲のフィンガープリントを登録し、同じものが含まれた動画を自動で検出するシステムを開発、10月1日から一部企業向けにテスト運用をスタートした。
法人権利者向けに提供している「SMILEVIDEO ライツコントロールプログラム」に、自動検出機能を追加。投稿された動画と、権利者があらかじめ登録したオリジナルの映像・音声データのフィンガープリントをマッチングし、著作権を侵害した動画が投稿されていないかを自動でチェックする。
著作権を侵害した動画が見つかった場合、削除せずに残しておき、動画視聴ページ上に掲載した広告収入を権利者と分配するシステムの運用も、試験的に行う。
参加するのは、サンライズ、バンダイチャンネル、エイベックス・グループ・ホールディングス、エモーション、松竹芸能、円谷プロダクションなど23社。
同様なシステムは、YouTubeが既に運用している。ニコ動ではこれまで、著作権侵害動画を目視でチェックし、削除など対応を行ってきた。
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