アバター連動新「JOYSOUND」、“歌ってみた動画”とコラボも
「JOYSOUND」新製品は、アバターを設定したり、ほかのユーザーが歌ったカラオケ動画を再生しながらデュエットできる「バーチャルデュエット機能」など、ネット連動機能を強化した。
エクシングは、業務用カラオケシステム「JOYSOUND」シリーズ新製品として、ユーザーがアバターを設定したり、ほかのユーザーが歌ったカラオケ動画を再生しながらデュエットできる機能などを備えた「CROSSO」(クロッソ)を、年内に発売すると発表した。
CROSSOは「クロスオーバー」の意味を込めた名前。「音楽を通して人と人とが交わる新たなスタイルを確立し、カラオケ人口を拡大したい」と、吉田篤司社長は10月1日の発表会で意気込みを述べた。年間1万台の販売を目指す。
同社はここ数年、ネットと連動した機能に注力してきた。2006年にスタートした、持ち歌を共有できるカラオケ連動SNS「うたスキ」(PC・携帯両対応)は会員数が300万を突破。歌う様子を動画で撮影し、ネット公開できる「うたスキ動画」も展開している。
CROSSOでは新たに、うたスキと連動したアバター機能を搭載。うたスキユーザーに新たにアバターを割り当て、うたスキのプロフィール画面と、CROSSOのリモコン「キョクNAVI」画面にアバターを表示する。ユーザーは、うたスキを利用したり、JOYSOUND独自のポイントを使えば、アバターの洋服やアクセサリーなどを購入でき、着飾ることができる。
うたスキ動画で公開されているユーザーのカラオケ動画をカラオケルームのディスプレイに表示し、再生しながら一緒に歌える「バーチャルデュエット機能」も備えた。バーチャルデュエットの様子を撮影してアップロードし、2つの動画を並べてネット公開する「コラボ動画」も作れる。有名アーティストやキャラクターとデュエットできる機能も検討しているという。
自分で撮影した写真をカラオケの背景画像にできる機能も。うたスキのフォトアルバムにアップロードした画像を背景に設定できる。
背景映像は8割の楽曲でHD化。音質も高めている。親会社のブラザー工業が開発した、P2P技術を活用したコンテンツ配信システム「Einy」(アイニー)を利用。大容量コンテンツもスムーズに配信できるという。
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