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SARVH、補償金支払い求め東芝を提訴へ
私的録画補償金管理協会(SARVH)は、デジタル放送専用DVDレコーダーの録画補償金を期限までに支払わなかったとして、東芝を相手取り、補償金支払いを求める訴訟を起こすことを決めた。
私的録画補償金管理協会(SARVH)は、デジタル放送専用DVDレコーダーの録画補償金を期限までに支払わなかったとして、東芝を相手取り、補償金支払いを求める訴訟を起こすことを決めた。提訴は11月ごろになる見通し。
東芝は、「現行法上、デジタル放送専用機器が補償金の課金対象かどうか明確になっておらず、支払い義務はない」と、2月に発売したデジタル専用機について支払いを拒否。SARVHは、「現行法上、デジタル専用機も補償金の対象で、文化庁も補償金の対象という見解を示している。支払ってもらわないと業務を遂行できない」と、提訴に踏み切ることにした。
東芝以外にも補償金を支払わないメーカーが出た場合、同様に提訴する方針。デジタル録画専用機はパナソニックも4月に発売しているが、東芝と同様、「補償金の対象か明確ではない」として販売価格に補償金を上乗せしておらず、来年3月の支払い期限までに支払わない可能性がある。
SARVHは、メーカーから補償金を受け取り、権利者に分配する公益法人で、会員は私的録画著作権者協議会、日本芸能実演家団体協議会、日本レコード協会の3団体。
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