集英社がマイクロソフトと協業 Dr.マシリトの夢「世界征服」に一歩!?
集英社とマイクロソフトがコンテンツ配信で協業する。MSのグローバルなプラットフォームを活用し、集英社のキャラクターやコンテンツを世界に売り込む。
集英社とマイクロソフト(MS)はコンテンツ配信で協業する。漫画「ドラゴンボール」の電子書籍をWindows Mobile端末向けに配信するほか、集英社の漫画キャラを使ったInternet Explorer 8用ツールバーなどの提供を検討。MSのグローバルなプラットフォームを活用し、キャラクターやコンテンツを世界に売り込む。
「この間マイケル・ジャクソンが亡くなり、世界中がマイケルのことを話していた。日本でマイケルに匹敵するコンテンツは漫画ではないか」――Dr.マシリトのモデルとして知られる集英社の鳥嶋和彦常務は、マイクロソフトが11月12日に開いたWindows phone(Windows Mobile 6.5)の発表会に参加し、こう切り出した。
「これまでにも漫画を世界に発信してきたが、届かないところはたくさんある。以前からわたしは『世界征服が願いだ』と冗談で話してきたが、子どもの事情は大人の事情に邪魔され、世界同時に漫画を楽しむのはなかなか難しい」
漫画の“世界征服”を目指すにあたり、マイクロソフトは理想的なパートナーという。「どこかの企業のように、自分たちの都合を押し付けるのではなく、著作権に配慮している」点を特に評価。MSの越川慎司モバイルコミュニケーション本部長も「創造のサイクルを回すために権利は大事。パートナー企業のマネタイズも考えていきたい」と同調する。
協業第1弾として、12月上旬にスタートするWindows Mobile向けアプリ販売ストア「Windows Marketplace for Mobile」で、ドラゴンボールの電子書籍コンテンツを日本語と英語で無料トライアル配信。集英社の漫画キャラを使ったInternet Explorer 8用ツールバーやWindows Live Messenger用テーマ(スキン)、Windows 7用テーマパック(壁紙やガジェットなどのセット)の提供なども検討する。
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