米年末商戦で利用者が急増している通販サイトは、不具合の数や使い勝手の面で各サイトによって大きな差があることが、ソフトウェア検証サービスを手掛ける米uTestが12月7日に発表した検証結果で明らかになった。
検証には約20カ国のテスター約600人が参加して米ネット通販大手Amazon.com、Walmart.com、Target.comの3社のサイトを比較した。各サイトの技術的・機能的不具合やセキュリティ問題について寄せられた報告は計505件。不具合の数が最も多かったのはTargetの261件で、以下はWalmartが150件、Amazonが94件だった。
さらに、価格、使いやすさ、商品検索機能、レビュー機能、商品比較ツールについても調べたところ、Amazonはほぼ全項目で比較的高い評価を獲得。一方、最下位となったTargetは、「優良」「良」と判定したテスターが、全項目とも半数に満たなかった。
uTestはこの結果について「ネット通販の利用者にとってアプリケーション品質は大きな問題になることが、今回の実験で示された」と解説している。
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