キーワードの“話題性”が分かるNAVER「トピック検索」
検索サイト「NAVER」に、キーワードに関連したはてブやTwitterの人気記事やニュース記事を検索できる検索機能「トピック検索」が加わった。
ネイバージャパンは3月30日、検索サイト「NAVER」に、新たな検索機能「トピック検索」を追加した。検索ワードを含むコンテンツのうち、Twitterやはてなブックマークで人気のページや、キーワードに関連するニュース記事を検索できる。ユーザーの利用シーンを想定し、動画・画像検索といった個別の検索タイプではなく、「話題性」にフォーカスした検索サービスだ
トップページの上部にある「トピック」というリンクをクリックし、表示された検索窓にキーワードを入力すれば検索できる。Twitterやはてブで話題の記事を表示する「ホットリンク」、ニュース記事を表示する「ニュース」、リアルタイムに更新されたTwitterのつぶやきなどを表示する「リアルタイム」の3種類の結果を同時に表示する。「社会やWebで今、話題になっているコンテンツ」を3つの観点から検索できるという。
キーワードの注目度を5段階で評価する機能も搭載。結果画面の右上部に1〜5つの丸で表示する。注目度は、キーワードに対するニュース記事の多さ、Twitterやブログでの話題度、検索回数などを元に判定する。
ホットリンクでは、検索ワードに関連するニュース記事やブログ記事などを話題度順に表示。話題度は、ユーザーが“まとめページ”を作れる「NAVERまとめ」、Twitter、はてブでの記事の引用数から算出する。
検索結果として表示された各サイトへのリンクの横には、話題度を数値で表したアイコンが付く。アイコンをクリックすれば記事を引用したTwitterのつぶやきとはてブのコメントを見られる。
ニュースでは、朝日新聞や読売新聞など約950のニュースサイトから最新のニュース記事を表示する。リアルタイムでは、Twitterに投稿された最新のつぶやきやブログ記事、ニュース記事をほぼリアルタイムに反映した検索結果を表示する。
トピック検索の結果は、統合検索にも反映する。キーワードの話題性や検索のタイミングによって、検索カテゴリの表示順位を変えるようにした。話題性が低い場合には、トピック検索の結果が下位に表示されたり、表示されない場合もあるという。
画像・動画・トピックといった検索カテゴリをすべて並列にするのではなく、同サイトでのこれまでの検索傾向などを加味して、キーワード・タイミングごとにカテゴリの位置を入れ替える。「トピック検索では、注目度が高い場合には上位に表示する。キーワードさえ入れれば自動的に最適な組み合わせで出てくる」という。
トピック検索を導入すると同時に、トップページのリニューアルも実施。トピック検索で注目度の高いキーワードを画像とともにランキング形式で表示する。「このページにくれば何が流行しているのかが分かる。受け身な方向けで、ニュースサイトと同じ。違うのはクリックをすることで多面的な情報を得られること」だとしている。
「さまざまなサイトをクローリングしており、自社でもコンテンツを生成してきた。集めたものを最適に整理して提供すること」がトピック検索の目的だという。
「サイトのあるべき姿は描けた」
同社の舛田淳 事業戦略室室長は、「トピック検索の導入で、NAVERの第2フェーズを構成する点がすべてそろった。NAVERのあるべき姿が描けた」としている。
昨年7月に日本に再参入して以来、NAVERが目指すのは、ユーザーの声を聞きながらニーズに合ったサービスを作り、検索とコミュニケーションを融合した「サーチコミュニケーションプラットフォーム」。社会やWebで話題になっていると思われる情報が集まり、それを最新の状態で提供できる検索サービスを目標にしてきた。
再参入時には、お題に沿ったリンクや画像を集めてまとめページを作れる「NAVERまとめ」を、3月にはマイクロブログサービス「pick」をスタート。話題を作り出す力を強化すれば検索サイトとして次のステージに進めるのでは──と、ユーザーが話題やコンテンツを発信できるサービスを公開してきた。
これまで公開してきたサービスはいずれも、NAVERの「第2フェーズ」を構成するための「点」だという。トピック検索が担うのは、「話題の情報を最新の状態で提供できる検索」。「トピック検索とトップのリニューアルで、サイトのあるべき姿は描けた。しかし、“探しあう検索”を成熟させるにはまだまだ何フェーズも必要」とし、今後もサービスを改善していくという。
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