大日本印刷(DNP)は5月13日、文教堂グループホールディングスを5月31日付けで子会社化すると発表した。DNPは「デジタル時代に対応した出版流通プラットフォームの構築」を掲げてジュンク堂や丸善を傘下にしており、中小型店舗を主体に展開する文教堂の書店網を活用する。
文教堂が31日付けで実施する総額12億円の第三者割当増資をDNPが引き受け、文教堂の議決権35.77%を取得。子会社のジュンク堂が保有する16.08%と合わせた議決権比率は51.85%になり、DNPは文教堂を連結子会社化する。
DNPは丸善、図書館流通センター、ジュンク堂を相次いで傘下にしたほか、ブックオフにも出資して筆頭株主になっている。ジュンク堂は昨年9月、文教堂の株式を取得していた。
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