宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月1日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルを展示したい科学館や博物館の募集を始めた。メールなどで30日まで応募を受け付けている。
カプセルの本体部分であるインスツルメントモジュールと、電子機器搭載部、パラシュートの実物、地上試験用の模型を展示用に貸し出す。ヒートシールドのオーストラリアでの発見時の写真パネルも貸与するが、ヒートシールドの実物は「研究解析に資する必要があるため」対象外。
科学館、博物館、地方公共団体など国内の公益団体で、宇宙活動の理解増進を目的に広く一般向けの活動や展示企画を行っている団体が対象。展示期間は2010年11月中旬〜12年3月まで。Webサイトの申込書を書き込み、メールか封書、FAXで申し込む。
関連記事
- 「こんなにきれい。これが現実」 はやぶさカプセル、帰還後初公開
「はやぶさ」のカプセルが一般公開されている。きれいな状態で戻ってきたカプセルを前に川口プロジェクトマネージャーは、「焼け焦げたものを想像していたかもしれないが、こんなにきれい。これが現実」と、本物を展示する重要性を訴えかけた。 - はやぶさ展示、2日で3万人来場 最大4時間待ち
「はやぶさ」のカプセルが相模原市立博物館で7月30日、31日に公開され、2日間で3万人が訪れた。 - 「はやぶさ」カプセル、お台場や宮城でも展示
「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルが、東京・お台場の日本科学未来館と、宮城県のJAXA角田宇宙センターでも展示される。 - はやぶさカプセル 全国で公開へ
文部科学省の中川副大臣は、「はやぶさ」のカプセルを、全国の博物館などで一般公開させる方針を示した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.