任天堂が新型携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発売日と価格を発表した9月29日午後、株式市場では同社株価が急落した。
同社の株価はこの1カ月ほど2万3000円台前半で推移していたが、発売日・価格の発表イベントが近づくにつれて2万3000円台後半に上昇。イベント当日は前日終値から280円高となる2万4180円で取引がスタートし、後場には2万4500円を突破した。
イベントが始まった午後2時以降いったん下げる場面もあったものの、「ラブプラス」の3DS版が発表されたころ・午後2時31分には2万5000円の高値を付けた。
だがこれ以降は下げに転じ、「来年2月26日発売、2万5000円」の情報が伝わった午後2時45分以降は一気に約1500円急落。結局、この日の終値は前日比890円安の2万3010円だった。
新製品への期待感が先行したものの、発売日が来年にずれ込むことで今期業績への影響が限定的なこと、携帯ゲーム機としては高価な希望小売価格が嫌われ、一気に売りが売りを呼ぶ事態に転じたようだ。
取引が終了した午後3時、任天堂は3DSの発売日と価格を開示。さらにその1時間後、業績予想の大幅な下方修正を開示した。
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