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Adobe、ReaderとAcrobatの更新版を10月5日に公開
事前に脆弱性情報が公表され、攻撃が発生したことから、Adobeは四半期アップデートの日程を前倒しする
米Adobe Systemsは、ReaderとAcrobatの臨時セキュリティアップデートを10月5日(現地時間)に公開し、複数の深刻な脆弱性に対処すると発表した。
同社の事前告知によると、今回のアップデートではいずれも事前に情報が公表されていた2件の脆弱性を解決する。このうち1件はAdobeが9月8日にアドバイザリーを出したもの。悪用された場合、攻撃者にシステムを制御される恐れがある。
もう1件はFlash Playerに関する脆弱性が、ReaderとAcrobatにも影響を及ぼすものとなる。Flash Playerの更新版を9月21日にリリースしたが、ReaderとAcrobatでは未解決のままだった。
2件の脆弱性とも攻撃の発生が伝えられたことから、Adobeは本来10月12日にリリースする予定の四半期アップデートの日程を前倒しすることにした。10月12日に追加でリリースする予定はないという。
脆弱性はAdobe Reader/Acrobat 9.3.4までのバージョンに存在する。OSはWindows、Mac、UNIX版が対象となる。現時点での攻撃はWindows版が標的になっていると伝えられている。
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