Yahoo!JAPANもIE6サポート終了へ
「Yahoo!JAPAN」がIE6のサポートを終了する。Microsoft自ら「9年前の腐った牛乳」と認めるIE6。日本のポータル最大手のサポート終了で、国内でも“脱IE6”の動きが加速しそうだ。
「Yahoo!JAPAN」が12月中旬から順次、Internet Explorer 6(IE6)のサポートを終了する。“脱IE6”の動きは昨年ごろから世界で強まっているが、国内ポータル最大手がサポートを終えることで、国内でも動きが加速しそうだ。
11月10日現在、Yahoo!JAPANトップページにIE6でアクセスすると、「12月中旬より、正しく動作しなくなる場合がございますので、最新のブラウザのダウンロードをおすすめします」という告知が表示される。
トップページ以外のヤフーの各サービスも順次、IE6のサポートを終了する予定。ヤフー広報部は、「IEも7、8が出、9もβ版が出ている状況。新しい方がユーザーにとっても便利で安全面でもすぐれており、切り変えを促すため」IE6のサポートを終了すると説明している。
IE6は2001年リリース。現代のWebブラウザとしては機能やセキュリティが不十分と指摘されており、昨年ごろからサポートを終了する大手サイトが続出している。米国ではIE6の葬式が行われたり、豪州のMicrosoftが自ら「IE6は腐った牛乳」とアップグレードを呼びかけるといった動きも出ていた。
ネット各社もサポート終了を発表。米Googleは今年1月、対応を終了すると明らかにしているほか、日本の大手では、イラストSNSのpixivが7月、「IE6対応はコストがかかりすぎる」とし、サポートを終了している。
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