「IE6は9年前の腐った牛乳」――Microsoftがアップグレード呼び掛け
Microsoftの豪法人が、「9年前にリリースされたIE6のセキュリティ機能は時代遅れ」として、オンライン詐欺から身を守るためにIE8にアップグレードするようユーザーに促している。
9年前にリリースされたInternet Explorer(IE)6を使うのは、9年前の腐った牛乳を飲むようなものだ――Microsoftの豪法人が、Webブラウザのアップグレードを促すキャンペーンを実施している。
「IE6は2001年にリリースされたときは、最新のセキュリティ機能を備えていた。その後インターネットは進化し、IE6のセキュリティ機能は時代遅れになった」。Microsoftはキャンペーン特設サイトでこのように述べ、新しいセキュリティ機能を備えたIE8への乗り換えをIE6ユーザーに勧めている。
特設サイトでは、オンライン詐欺やWebブラウザのセキュリティに関する調査結果や、IE8のセキュリティ機能を紹介し、オンライン詐欺から身を守るためにIE8に乗り替えようと呼び掛けている。また「知り合いにIE6を使っている人がいたら教えてほしい」と、友人の名前とメールアドレスを提供するよう呼び掛けている。
同社は「It is no use crying over spilt milk(こぼれたミルクを嘆いても何にもならない)」ということわざをもじって、「There's no point crying over spoilt milk once they've become a victim(被害に遭ってから、腐ったミルクを嘆いても意味がない)」とユーザーに呼び掛けている。
調査会社Net Applicationsによると、世界ブラウザ市場で、IE6は17.58%のシェアを持ち、2位に付けている。1位はIE8で、シェアは24.66%だ。
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