10年注目商品は「スマートフォン」「Twitter」 消費者は「利己的スマート」に
電通総研が恒例の「話題注目商品ランキング」を発表。1位にスマートフォン、2位にTwitterがランクインした。来年は「利己的スマート」な消費がキーワードになるという。
電通総研は11月25日、「消費者が選ぶ2010年の話題注目商品ランキング」を発表した。1位はスマートフォンで昨年34位から躍進。2位のTwitterも、昨年104位から大きく順位を上げた。来年は「利己的スマート」な消費がキーワードになるという。
調査は11月3、4日に20〜69歳の男女1000人にネットで実施。候補に選んだ約130の商品・サービスについて、1000人の回答から「知っている」などの項目を集計。候補商品に言及しているブログ記事数を偏差値化した「くちこみ活性度」と合計し、順位付けた。
食べるラー油(3位)、羽田空港国際化(6位)、東京スカイツリー(7位)、ワールドカップ南アフリカ大会(9位)など、初登場のものがランキング上位に。人では、池上彰さん(12位)、AKB48(18位)、戦場カメラマン渡部陽一さん(20位)らが上位に入った。
今年より来年以降に人気が出そうなものを選んだ「近未来ブレイク予想ランキング」は、東京スカイツリー、LED電球、電気自動車がトップ3。デジタル関連では、5位にスマートフォン、6位に3D映画・テレビ・カメラ、7位に電子書籍端末、10位にタブレット型情報端末が入っている。
今年は「円高進行など先行きの不透明感を払拭しきれない」世相のもと、「節約意識は依然として強い」が、「重要なものとそうでないものとの間でメリハリを明白に付ける創意工夫」で、「自分にとっての質の高い消費スタイルを実践しようとするアクティブな態度」が強まってきたと指摘。
こうした傾向から、来年の消費キーワードを「利己的スマート」と命名。「利己的スマートな消費者」にアプローチするためのマーケティングとして、スマートフォンのように自分なりの楽しみ方を「チョイス&カスタマイズ」できるものや、地デジ対応大画面薄型テレビのような「悩み不要の本命感」などを挙げている。
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