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WikileaksめぐりDoS攻撃の応酬 PayPalなども標的に
「アンチ・アンチWikileaks」を唱えるグループが、Wikileaksの口座を閉鎖した金融機関を攻撃しているが、このグループもDDoS攻撃を受けている。
内部告発サイトWikileaksをめぐり、各所でDDoS(サービス拒否)攻撃が発生している。セキュリティ企業Panda Securityが報告している
Wikileaksは先週、大規模なDDoS攻撃を受けて一時アクセスできない状態になった。Wikileaksはサイトを移転したが攻撃は続き、攻撃を理由にドメインを停止された。現在、同サイトはスイスのサーバで稼働している。
その一方で、「アンチ・アンチWikileaks」を唱えるハッカーグループが、Wikileaksの口座を凍結したPayPalにDDoS攻撃を仕掛け、PayPalの公式ブログがおよそ8時間ダウンしたという。このグループは、同じくWikileaks創設者ジュリアン・アサーンジ氏の口座を閉鎖したスイスの銀行PostFinanceも攻撃した。現在同行のサイトはアクセスできない状態になっている。
しかし、このグループのWebサイトもDDoS攻撃を受けて一時ダウンした。現在サイトには「大規模なDDoS攻撃を受けている。できるだけすぐにサイトを復旧する」とのメッセージが表示されている。
DDoS攻撃とは別の形でWikileaksを支援する人も多数おり、同サイトのミラーサイトは現在700を超えているという。
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