「掲載店舗の審査を強化」 おせち問題受けGrouponが対策発表
「Groupon」で半額クーポンを販売したおせち料理について、「配送遅延と、商品内容が事前の説明と異なることを確認した」とし、グルーポン・ジャパンが社長名の謝罪文を公表。掲載店舗の審査を強化するなどして再発防止に努めるという。
グルーポン・ジャパンは1月5日、クーポン共同購入サイト「Groupon」で昨年末に半額クーポンを販売したおせち料理について、「配送遅延と、商品内容が事前の説明と異なることを確認した」とし、社長名の謝罪文を公表した。掲載店舗の審査を強化するなどして再発防止に努めるとしている。
問題が起きた原因として、(1)商品の提供元の品質管理、製造管理、配送管理などが十分適切であることを見極め切れなかった、(2)購入者からの苦情や問い合わせ窓口が、Grouponサイト経由のメールのみだったため、事態の把握と対応にタイムラグが生じた――ことを挙げている。
今後の対策として、(1)商品の提供会社に対する事前審査の厳格化、(2)クーポン購入者からの専用問い合わせ窓口の設置、(3)社内教育の拡充と業務管理体制の強化――を行い、「信頼回復に向け、全社一丸となって全力で取り組む」としている。
Grouponでは、バードカフェ(横浜市)の「謹製おせち」(2万1000円)が半額で購入できるクーポンを、11月25日〜27日にかけ、計500枚販売。配送予定日の12月31日に、「配送が遅延している」「量や盛り付けなどが事前の説明と異なる」という苦情や問い合わせが、計92件寄せられたという。
同社は31日中に問題を認識。翌1月1日の午後に謝罪文を公表し、クーポン購入代金の全額返金と、5000円分のGrouponチケットなどおわびの商品の贈呈を発表していた。
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