リクルート、位置情報サービスに参入 iPhoneアプリ「RecoCheck」
今いる場所の情報を友人と共有できるiPhoneアプリをリクルートが公開。来年3月までに「国内ナンバーワンを目指す」と意気込む。
リクルートは2月1日、今いる場所の情報を友人と共有できるiPhoneアプリ「RecoCheck」(無料)を公開した。TwitterのID・パスワードで利用でき、Twitterのソーシャルグラフを引き継げるのが特徴。来年3月までに国内ナンバーワンを目指すとしている。
iPhoneのGPS機能を使って位置情報を取得すると、近隣のスポットを一覧で表示。今いる場所を選び、「チェックイン」ボタンを押して登録する。スポットの写真や口コミ情報を追加したり、5段階で評価を付けることも可能だ。
自分がチェックインしたスポットに加え、Twitterでフォローしている相手がチェックインしたスポットを地図上で確認できる。チェックインした場所の情報をTwitter、mixi、Facebookに送信し、友人・知人と共有することも可能。「ソーシャルグラフを取り込んだロケーションサービス」は同社初という。
レストランなど全国の施設・店舗を検索できる同社のサービス「ドコイク?」のデータベースを活用し、すでに400万件のスポット情報を登録している。登録されていないスポットをユーザーが新たに追加することも可能だ。
同様の位置情報サービスとしては、米foursquareが運営する「foursquare」や、ライブドアの「ロケタッチ」、はてなの「はてなココ」などが先行している。他社サービスとの違いは、すでに400万件のスポット情報が登録されている点やTwitterのソーシャルグラフを引き継いで楽しめる点だと、リクルートのインターネットマーケティング室の菊池保人エグゼクティブマネージャーは話す。
他社サービスでは、チェックインすると「バッジ」や「シール」といったデジタルアイテムがもらえるものもあるが、RecoCheckは「ゲーム性・エンタメ性より、スポット情報を探す利便性」(菊池さん)を追求し、“遊び”の機能は省いた。
公式アカウントをフォローした上でチェックインすると抽選でMacBook Airなど商品がもらえるオープニングキャンペーンを行い、ユーザーを拡大していく。今後は「ホットペッパー」「じゃらん」といった同社のほかのサービスとの連携も模索していく。4月にはRecoCheckのAndroidアプリを公開する予定だ。
収益化は「サービスを施しながら検討していく」。収益化の例として、頻繁にチェックインしてくれるユーザーにクーポンを発行できる機能を店側に有料で提供する――といった方法を挙げる。
ユーザー数目標は明らかにしなかったが、来年3月までに「国内ナンバーワンのロケーションソーシャルサービスを目指す」と、菊池さんは意気込んでいる。
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