Google、サービス利用時のアカウント設定変更を簡易化
ユーザーは身の安全を守るため、偽名で市民デモの動画をYouTubeにアップロードしたい場合もある――。Googleが、ログイン状態を簡単に変更できるようナビゲーションバーを改訂した。
米Googleは2月24日(現地時間)、英語版の多くのサービスで最近ナビゲーションバーを変更したことについて説明した。各種サービスを利用する際に、ユーザーが自分のログイン状況を簡単に確認し、切り替えられるようにすることが目的という。
Googleは、中東や北アフリカでの市民運動でネットが果たしている役割や、どこからでもブログの投稿や写真の共有が可能になってきている状況を見れば、Webを利用する際のアイデンティティーの持つ意味は非常に重要になっていると説明する。Googleのサービスを利用する際、ユーザーは必ずしもログインしていなくても問題なく結果を得られる場合もあるし、状況によっては身分を明示せずにサービスを利用したい場合もある。
現在のGoogleのほとんどのサービスでは、3種類のアイデンティティー設定――ログインせずに身分を明かさない状態、メインで使っているアカウントでログインした状態、サブアカウントでログインした状態――での利用が可能だ。例えば病気について検索する場合やこっそりプレゼントするものを検索する場合はログインせずに検索したいし、YouTubeでのアップロードにはアカウントが必要だが、市民デモの様子をアップロートするような場合は身の危険につながるため、偽名(サブアカウント)を使うべきだ。Google Checkoutの利用や、パーソナライズされた検索結果を得たい場合はメインのアカウントを使う必要がある。
今回のナビゲーションバーの改訂により、ユーザーはナビゲーションバーで3種類のアイデンティティーを簡単に切り替えられるようになった。また、新設の歯車アイコンのプルダウンメニューには、アカウント設定、各サービスの設定、検索設定ページへのリンク、Web履歴など(サービスによって異なる)が収まっている。
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