ニュース
GREEの田中社長、買収は「必要があればどんどん進める」
米OpenFeintの買収を発表したばかりのGREEの田中社長は、「5億、10億とユーザーを伸ばすために必要ならどんどん進める」と積極的なM&Aなどを通じて海外展開を進める考えだ。
GREEの田中良和社長は5月9日の決算説明会で、「今後GREEが5億、10億とユーザー数を増やしていく上で、GREEだけの力では足りない。必要があれば今後も(企業買収を)どんどん進めていく」と話し、積極的なM&Aなどを活用して海外事業とスマートフォン展開を強化していく方針を示した。
同社は先月、ソーシャルゲームプラットフォームを運営する米OpenFeintの買収を発表。同社のジェイソン・シトロンCEOを執行役員として迎え入れ、今後連携を進めていく。田中社長は「この分野において最も成功している会社。今後も互いにリスペクトしながら、GREEの国際化を進めていきたい」と話した。
海外展開に加え、スマートフォン向けサービスの拡大を目指す。現在Androidで対応しているキャリア決済手段のほか、今後はiOSネイティブに対応する決済手段も導入し、マネタイズ基盤を拡大する考えだ。
東日本大震災からの影響について、「われわれが認識する範囲での影響はないし、今後中長期的に見ても影響は少ないと考えている。ゲームが面白いか面白くないかということのほうが大事」と話した。
9日発表した2011年1〜3月期の連結決算は、売上高は前年同期比14%増の163億円、営業利益は18%増の81億円など、増収増益だった。
関連記事
- グリー、OpenFeintを買収 世界最大級のスマートフォンプラットフォームに
グリーがスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームを運営するOpenFeintを約86億円で買収。世界最大級となる1億ユーザー超のプラットフォーム構築を目指す。 - DeNAの11年3月期、売上高は1127億円に
「Mobage」の課金収入が順調に増加し、DeNAの11年3月期は連結売上高が前期比2.3倍の1127億円、営業益が2.6倍の560億円になるなど、大幅な増収増益に。 - ドコモとDeNA、ソーシャルゲームで提携
DeNAとドコモがソーシャルゲームで提携。Mobageでドコモユーザー限定先行ゲーム配信などを行い、ドコモマーケットなどにMobageへの導線を設置。海外展開でも協力を検討する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.