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2011年の国内IT支出は全産業でマイナス成長――IDC Japan調査
国内産業別のIT市場動向予測をIDC Japanが発表した。震災の影響で2011年には全産業でIT支出がマイナス成長になると予測する。
IT調査会社のIDC Japanは6月29日、国内産業分野別IT支出の予測を発表した。2011年の国内IT市場規模は、東日本大震災と電力不足の影響により、前年比成長率マイナス4.3%の12兆504億円になる見込みだ。
製造業では震災の影響によるサプライチェーンの寸断や、電力不足による生産活動の制限から、2011年は前年比で約8%のマイナス成長になると予測。官公庁も1.1%のマイナス成長になると予測するも、震災を契機とする事業継続/災害対策にかかわるITシステムの導入推進が見込まれるため、他の産業分野と比較して落ち込みは少ないとみている。
一方で、2012年の国内IT市場規模は前年比成長率3.2%、市場規模12兆4371億円と、すべての産業分野でプラス成長に転じると予測している。11年の市場の冷え込みへの反動を要因として挙げ、特に、震災をきっかけにデータセンターに対する需要が拡大することから、情報サービス産業のプラス成長が大きくなるとみている。
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