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被災したペットの情報をWebで提供 富士通とマイクロソフト
富士通とマイクロソフトは、東日本大震災の被災地で保護されたペットの情報をMSNの「MSN ペットサーチ」で提供する取り組みを始めた。
富士通と日本マイクロソフトは7月25日、東日本大震災の被災地で保護されたペットの情報をMSNの「MSN ペットサーチ」で提供する取り組みを始めた。飼い主が自身のペットが保護されているかどうかを確認したり、飼い主を失ったペットの新しい飼い主になることを希望する人が動物を保護している団体などへ連絡したりできるようになる。
今回の取り組みでは、宮城県緊急災害時被災動物救援本部が保有している保護動物のデータ(保護された場所、特徴、写真など)を、富士通のクラウド基盤で提供する「被災動物救護支援サービス」に集約。MSN ペットサーチで提供できるようにした。現在は宮城県の石巻動物救護センターなどで保護されている約50頭の動物の情報が公開され、順次掲載情報を増やす予定。公開情報はPCやインターネット対応の携帯電話などから無料で閲覧できる。
緊急災害時動物救援本部の中川志郎本部長は、「元の飼い主や新しい飼い主を探す方法が容易になれば動物や被災者の一助になり、動物の殺処分を減らすことにもつながる」とコメント。富士通と日本マイクロソフトは今後、被災した動物以外の情報の集約や掲載も検討している。
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